本記事では「霜ばしら」と似たお菓子のおすすめを紹介します。
霜ばしらに似たお菓子の代用品を知りたい方は参考にしてください。
「霜ばしら」の特徴は?似たお菓子はある?
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まずは「霜ばしら」の特徴について解説します。
霜ばしらは、宮城県仙台市の老舗和菓子店「九重本舗玉澤」が製造・販売する冬季限定の飴菓子です。
その繊細な見た目と独特の食感から、「幻の銘菓」とも称されています。
自然現象の霜柱を模した半透明の細長い飴で、職人が手作業で一本一本丁寧に作り上げています。
そのため、製造には高度な技術と手間が必要で、気温や湿度などの条件が揃う冬季(10月から翌4月頃)にのみ生産されています。
サクッとした歯ざわりで、口の中ですぐに溶けてなくなってしまいます。
この独特の口どけが、飴でありながら、上品な甘さと軽やかな味わいが楽しめるということで人気を呼んでいます。
霜ばしらは非常に繊細で、湿気や衝撃に弱いため、缶の中にらくがん粉(もち米を原料とした粉)を敷き詰め、その中に埋める形で包装されています。
このらくがん粉は、防湿と破損防止の役割を果たしています。
この粉の中から飴を「掘り起こして」食べるのがまた人気の一つになっています。
九重本舗玉澤の本店や公式オンラインショップで購入可能ですが、冬季限定・数量限定の商品で人気が高いため、予約購入が安心です。
「霜ばしら」と似たお菓子、代用品のおすすめ5選
「霜ばしら」と似たお菓子は、以下のとおりです。
それでは、それぞれの詳細を見ていきましょう。
晒よし飴
霜ばしらと似たお菓子1つ目は、「晒よし飴」です。
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晒よし飴(さらしよしあめ)は、宮城県大河原町に江戸時代から伝わる伝統的な飴菓子です。
光沢のある絹糸を束ねたような美しい見た目と上品な甘さで、長年にわたって愛されてきました。
飴の内部には蜂の巣状の空洞があり、これが独特の口どけを生み出すもととなっています。
製造には厳選された良質の水あめと砂糖のみを使用し、適度な温度と湿度を保った作業場で、機械を一切使わず、手作業で飴を極限まで引き延ばして作っています。
この製法により、飴の繊維は100本を超えると言われています。
晒よし飴の起源は、元禄7年(1695年)。仙台藩の家臣であった角田城主・石川宗恒が市場家の先祖に珍しい菓子を作るよう命じたことがきっかけで誕生したと言われています。
市場家の先祖は、沼のほとりに生えていた葦の束に着想を得てこの飴を作り上げたとのこと。
その後、「晒(さらし)」という最高級を表す字を加えて『晒よし飴』と名付けられました。
晒よし飴はとても繊細で、熱や湿気、衝撃に弱いため、缶の中にでんぷんを原料とした菓子種(らくがん粉)を詰め、その中に埋め込まれています。
この菓子種は、飴を湿気や衝撃から守る役割を果たしています。
開封後は冷暗所に保存し、菓子種をかぶせて保存すると長持ちします。
この菓子種は食べることもでき、天ぷらの衣に混ぜたり、軽く炒って砂糖と塩少々で味付けすると、香ばしいお茶請けとして楽しめるとのこと。
晒よし飴は、東北地方の寒い季節に製造されます。
9月下旬から5月頃までの期間、元祖晒よし飴本舗市場家の本店や公式サイト、または菓匠三全のオンラインショップなどで購入できます。
ただし、非常に繊細なため、地方発送の際には商品の一部に破損が生じることもあり、この点を理解した上で注文しましょう。
龍のひげ飴
霜ばしらと似たお菓子2つ目は、「龍のひげ飴」です。
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龍のひげ飴(中国語:龍鬚糖、英語:Dragon’sBeardCandy)は、中国生まれの伝統的な飴菓子です。
繊細な見た目と独特の食感から「皇帝点心」とも呼ばれています。
韓国ではクルタレ(꿀타래)と呼ばれており、宮廷菓子として珍重されていました。
龍のひげ飴は、麦芽糖や蜂蜜で作った飴生地を繰り返し引き伸ばし、極細の糸状にして作ります。
その糸の本数は16,000本にも達するそうで、まるで繭玉のようです。
飴の中心部には砕いたピーナッツやアーモンド、ゴマなどのナッツ類や、きな粉が詰まっており、外側のサクサクとした食感と内側の香ばしいフィリングが絶妙な味わいです。
この飴菓子は、もともと中国の新疆地方の特産品で、明の時代に全土に広まったとされています。
韓国に伝わったのは朝鮮王朝時代で、当初は王に献上される高級菓子でした。
「龍のひげ」という名前は、清の雍正帝がこの菓子を龍の髭に見立てたという逸話に由来しています。
壊れやすく、湿気や高温に弱いので、取り扱いには注意が必要です。
暖かい場所に置いたり、手で長く持っていると表面が溶けてしまうため、すぐに食べない場合は冷凍保存しておきましょう。
日本国内で龍のひげ飴を取り扱う店舗は限られており、横浜の中華街や東京の新大久保、大阪の鶴橋などのコリアンタウンにあるお店で見つけることができるかもしれません。
オンラインでも購入可能ですが、繊細な商品であるため、配送中に壊れてしまう可能性は考えておくことが必要です。
あめせんべい
霜ばしらと似たお菓子3つ目は、「あめせんべい」です。
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あめせんべいは、長野県松本市にある老舗和菓子店「飯田屋飴店」が製造・販売する飴菓子です。
ユニークな見た目と独特の食感から、多くの人に愛される銘菓です。
ウエハースのような形状は、職人が2人がかりで空気を加えながら飴生地を引き延ばすことで作り出しています。
原材料は、砂糖、水飴、小麦粉のみとシンプルながら、素材の選定や製法にはこだわりがあります。
飯田屋飴店は、寛政8年(1796年)創業の老舗です。200年以上にわたり、この地で伝統的な飴作りを続けてきました。
乾燥した気候の松本市は飴作りに適しており、実は古くから飴の産地として知られています。
毎年1月には「あめ市」という祭りが開催され、縁起物の飴やだるまを求めて多くの人々でにぎわいます。
あめせんべいは割れものなので、取り扱いには注意が必要です。
直射日光や高温多湿を避けて涼しい場所で保管しましょう。また、開封後は密閉容器に入れて湿気を防ぎ、できるだけ早く食べきりましょう。
飯田屋飴店の店舗や公式ウェブサイトで購入可能です。
オンラインショップでは全国発送にも対応しており、遠方の方でも取り寄せることができます。
ただし、手作りのため生産量に限りがあり、人気商品なので品切れの場合もあります。
氷砂糖
霜ばしらと似たお菓子4つ目は、「氷砂糖」です。
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氷砂糖は、良質の砂糖を水に溶かし、時間をかけてじっくりと結晶化させて作る伝統的な甘味料です。
お菓子というより調味料ですが、澄んだ宝石のような輝きを放つ美しさと上品な甘みから、お茶請けとして楽しむ方も少なくありません。
大きさは小粒から大粒までさまざまで、まろやかな味が求められる梅酒づくりや、和洋の料理でも使われます。
とても硬いので、口の中でゆっくりと溶かして楽しむのが王道です。
特にお年寄りやお子様は歯を痛める恐れがあり、噛まずに召し上がることをお勧めします。
添加物がないため、甘い氷柱をなめているような清涼感のある味わいが特徴です。
日本に入ってきたのは江戸時代。
当時は贅沢品で、一般庶民には手の届かない存在でした。
保存する際は湿気を避け、涼しい場所に置きましょう。
密閉容器に入れておけば、風味を保たせることができます。
スーパーマーケットやドラッグストア、菓子店で手軽に購入でき、オンラインショップでも入手可能です。
三井製糖のスプーン印ブランドの商品が有名です。
見た目は異なりますが、上品な砂糖飴という点が「霜ばしら」と共通する部分です。
金平糖
霜ばしらと似たお菓子5つ目は、「金平糖」です。
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金平糖(こんぺいとう)は、表面にでこぼこした突起を持つ小さな球状の砂糖和菓子です。
可愛らしい見た目と色合い、上品な甘さで、目でも楽しむお菓子として昔から愛されてきました。
核となる小さな粒に糖蜜を少しずつかけながら、回転する釜の中で長時間かけて結晶を成長させて作ります。
この手間暇かけた製法で、表面に独特の突起が形成されます。
製造には1〜2週間を要し、職人の技術の粋とも言えるお菓子です。
もともとは16世紀にポルトガルから日本に伝来した南蛮菓子の一つでした。
当時は「コンフェイト(confeito)」と呼ばれていました。戦国時代、織田信長が宣教師ルイス・フロイスから献上されたという記録も残っています。
その後、日本で独自の発展を遂げ、現在の「金平糖」という名称で広く親しまれるようになりました。
金平糖は湿気に弱いので、直射日光や高温多湿を避け、密閉容器に入れて涼しい場所で保存しましょう。
全国の和菓子店や百貨店、オンラインショップなどで購入可能です。
特に京都の老舗和菓子店「緑寿庵清水」などでは、今風のフレーバーの金平糖も販売しています。
見た目は異なりますが、上品な砂糖飴という点が「霜ばしら」と共通する部分です。
霜ばしらはどこで買える?おすすめは?
本記事で紹介した代用品がすべて無い場合には、「霜ばしら」を購入しましょう。
買える場所のおすすめは
霜ばしらは以下で購入ができます。
- 九重本舗玉澤本店
- 公式オンラインショップ
- Amazon(アマゾン)
- 楽天市場
- Yahoo!ショッピング
霜ばしらに似たお菓子まとめ
この記事では「霜ばしら」に似たお菓子のおすすめをまとめて紹介しました。
霜ばしらが手に入りにくい場合や、似ているものが欲しいというときにぜひ参考にしてみてください。
また、霜ばしらの正規品は以下から買えますので、気になる方は併せてご覧ください。
- 九重本舗玉澤本店
- 公式オンラインショップ
- Amazon(アマゾン)
- 楽天市場
- Yahoo!ショッピング
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