落雁 と似たお菓子、代用品のおすすめまとめ！

落雁（らくがん）は、日本の伝統的な干菓子です。

米粉や和三盆糖などを型に入れてぎゅっと押し固め、さらに乾燥させて作ります。

米粉の代わりに豆粉や蕎麦粉、栗粉など使われることもあります。

上品な甘さと、花や動物や季節の風物詩をかたどった美しい形状から、茶席や祭事、仏事などの場でも出されるお菓子です。

落雁の起源には諸説ありますが、16世紀に中国から伝来した菓子「軟落甘（なんらくかん）」が元だという説が有力です。

その後、日本で独自の発展を遂げ、江戸時代には茶人や大名たちの間で高級菓子としてもてはやされました。

中でも加賀藩の「長生殿」や新潟の「越乃雪」、島根の「山川」などは、日本三大銘菓として知られています。

湿気に弱いので、直射日光や高温多湿を避け、密閉容器に入れて涼しい場所で保存しましょう。

適切に保存すれば、比較的長期間もつお菓子です。

全国の和菓子店や百貨店、オンラインショップなどで購入でき、京都や金沢などの老舗和菓子店では高品質の商品を取り扱っています。

白雪羹（はくせんこう）は、米粉や砂糖、水飴を主な材料とする日本の伝統的なお菓子です。

材料を型に入れて蒸し上げた後、乾燥して作ります。

その製法や材料から、落雁と似た特徴を持ちますが、白雪羹は蒸す工程が含まれるため、落雁にはない柔らかさとしっとりとした食感が特徴です。

形状は落雁と同じく、花や動物、季節の風物詩を模したものなどいろいろありますが、色は白を基調としています。

茶席や祭事、仏事で使われる点も落雁と似ています。

地域によっては「はくせつこう」や「はくせんこ」とも呼ばれ、古くから親しまれています。

湿気に弱いため、直射日光や高温多湿を避け、密閉容器に入れて涼しい場所で保存しましょう。

適切に保存すれば、比較的長くもつお菓子です。

地域の和菓子店や百貨店、オンラインショップなどで購入可能ですが、特に新潟県長岡市の「越乃雪」や、出雲崎町の和菓子店「大黒屋」の「白雪こう」などが有名です。

和三盆糖（わさんぼんとう）は、香川県や徳島県で生産される伝統的な高級砂糖です。

上品でコクのある甘さから、和菓子作りに欠かせない材料となっています。

和三盆糖の原料は、竹糖（ちくとう）と呼ばれるサトウキビの一種です。

この竹糖は温帯地域での栽培に適しており、香川県や徳島県が和三盆糖の伝統的な生産地となっているのは、このためです。

竹糖から搾り取った糖液を煮詰め、石灰で中和・精製した後、結晶化させます。

その後、盆の上で砂糖を三度研ぐ（精製する）工程を経て、きめ細かな和三盆の完成です。

独特の風味と口溶けの良さは、この伝統的な製法から生まれるものです。

糖蜜を完全には取り除かないので、ほのかな褐色を帯びているのも特徴です。

和三盆は干菓子や落雁、羊羹など、さまざまな和菓子の材料や、料理の甘味料として利用されることが多いですが、和三盆のみを固めた干菓子もあります。

湿気を避け、密閉容器に入れて冷暗所で保存しておけば、比較的長期間、品質を保つことができます。

和三盆、また和三盆の干菓子は、和菓子専門店やオンラインショップなどで購入できます。

香川県や徳島県の土産物店では地元産の和三盆糖が販売されており、お土産に人気です。

もろこし（諸越）は、秋田県を代表する伝統的な和菓子です。

主な材料は砂糖と、炒った小豆を粉末状にしたもの。

この小豆粉がもろこし特有の香ばしさを生み出すもとです。

作り方はシンプルで、小豆粉と砂糖を混ぜ合わせ、少量の水を加えた生地を木型に詰め、型から打ち出して成形し、乾燥させて完成です。

形は伝統的な意匠から、なまはげや秋田犬、秋田蕗など秋田の代表的なモチーフをかたどったものまで、多彩です。

近年では、現代的で可愛らしいデザインのもろこしも登場しています。

もろこしの起源には諸説ありますが、江戸時代の宝永2年（1705年）に久保田藩4代藩主・佐竹義格が臣下の功をねぎらうために煎米菓子を作らせたのが始まりとされています。

その後、初代杉山良作が小豆の粉を使用した菓子を義格へ献上した際に、「諸々の菓子を越えて風味良し」との評を得て「諸越（もろこし）」と名付けられたといわれています。

湿気に弱いため、直射日光や高温多湿を避け、密閉容器に入れて保存します。

適切に保存すれば、比較的長持ちのするお菓子です。

秋田県内の和菓子店や土産物店、オンラインショップなどで購入できます。

秋田市内の「杉山寿山堂」や「唐土庵いさみや」などが老舗和菓子店として有名です。

近年では生タイプの「生もろこし」や、クッキー風の「もろこしクッキー」など、アレンジを加えた製品が若い世代にも人気です。

きつねめんは、山形県鶴岡市に伝わる狐の面をかたどった打ち菓子です。

主な原材料は黒糖、砂糖、小豆粉で、これらを混ぜ合わせて作ります。

黒糖のコクのある甘さと小豆の風味が味わいの特徴になっています。

形状は、5つの台形が互い違いにならんでおり、その台形の一つ一つが狐の面のデザインとなっています。しっかりとした硬さを持ちつつ、口の中でほろりと崩れる口溶けの良さが魅力です。

その起点は、天保11年（1840年）に遡ります。

庄内藩主である酒井家に対し、幕府から越後長岡への転封命令が下されました。

領民たちはこれに強く反対し、最終的に転封は取り消されました。

この出来事は「天保義民事件」と呼ばれており、藩主が「居成り」（そのまま居ること）となった慶事に際し、城下の菓子屋が「居成り」を「稲荷」にかけ、狐の面を模した小豆の打ち菓子「きつねめん」を作り、藩主に献上したのが始まりとされています。

直射日光や高温多湿を避け、常温で保存します。

適切に保存すれば、比較的長くもつお菓子です。

鶴岡市内の和菓子店やオンラインショップで購入可能ですが、中でも明治20年創業の「木村屋」が製造・販売している「きつねめん」が有名です。

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